大連港と海外を結ぶコンテナ路線、貨物鉄道路線が相次いで開通

(中国)

大連発

2021年12月21日

中国・大連港を運営する遼寧港口集団によると、2021年1~11月の期間内に、大連港を結ぶ対外貿易コンテナ路線も貢献し、同港における輸出入用自動車の取扱量が前年同期比3倍超となった(「中国新聞網」12月9日)。

大連港を活用した自動車輸出で目立っているのが、瀋陽市に工場を有するBMWだ。特に同社の電気自動車(EV)「iX3」は、大連港を通じて欧州、アジア、オセアニア、中南米など約50カ国に輸出されている(「大連日報」10月23日)。その他、ボルボ、トラックメーカーの一汽解放汽車、XEV-YOYO新エネルギー車、北汽福田汽車が大連港から輸出を開始している。

さらに、1~11月の期間には、大連港とロシアのモスクワ・べリラスト、ドイツのデュイスブルク、ロシアのノボシビルスクなどを結ぶ、「中欧班列」路線(中国と欧州を結ぶ国際貨物鉄道路線)が相次いで開通するなど、大連港をハブとする陸海複合輸送ルートも構築された。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、空運、海運の輸送便数が減少し、輸送コストが上昇する中、「中欧班列」は24時間運行の優位性もあり、重要な輸送手段として注目度が高まっている。

(呉暁東)

(中国)

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