米石油大手エクソンモービル、2027年までに150億ドルを低炭素投資へ

(米国)

ヒューストン発

2021年12月03日

米国石油大手エクソンモービル(本社:テキサス州アービング)は12月1日、2027年までに合計150億ドルを低炭素に投資すると発表した。2027年まで毎年200億~250億ドルの設備投資を継続する。2027年までの上流部門の設備投資の9割以上は油価が1バレル当たり35ドル以下でも利益率1割以上を確保できるとしている。

エクソンモービルのダレン・ウッズ会長兼務最高経営責任者(CEO)は「高収益プロジェクトへの投資の加速や低炭素ビジネスの機会拡大に努める」と述べている。

エクソンモービルは2020年12月に、2025年までに2016年レベルで上流部門の温室効果ガス(GHG)15~20%、メタン強度40~50%、フレアリング強度35~45%を削減するという目標を設定している。2021年末の時点で、GHG削減などの2025年目標の達成が見込まれており、4年前倒しでの達成となる。

そこで同社は、2030年までの新たな中期のGHG削減目標を設定し、2016年レベルで、全部門のGHG20~30%、上流部門のGHG40~50%、メタン強度70~80%、フレアリング強度60~70%を削減するとしている。

エクソンモービルを含む世界の5大石油メジャーは、GHG削減、メタンのフレアリングの抑制、二酸化炭素(CO2)回収・貯留(CCS)、再生可能エネルギーへの投資など、さまざまな取り組みを行っている。5大石油メジャーの中で、米国のエクソンモービルとシェブロンは2050年ネットゼロ目標にこれまでコミットしていなかったが、シェブロンが10月11日に2050年ネットゼロ目標にコミットした(2021年10月15日記事参照)ため、残るはエクソンモービルのみとなる(添付資料表参照)。

エクソンモービルは4月19日に、ヒューストン地域の石油化学工場から排出されるCO2を回収し、メキシコ湾の海底に貯蔵する1,000億ドル規模の官民共同事業構想を提案している(2021年4月21日記事参照)。

(沖本憲司)

(米国)

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