マイクロソフト、ベルギーに3カ所のデータセンター設置を発表

(ベルギー)

ブリュッセル発

2021年11月29日

米国のマイクロソフトは11月23日、ベルギー国内の企業や公共機関のデジタル化を促進させるための多年度投資計画「デジタル・アンビション」計画外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表した。同計画では、世界最高水準のデータセンターをベルギーに設置し、市民のデジタルスキルを向上させるとともに、持続可能な社会の実現を目指すことを柱とし、国内3カ所にデータセンターを新設する。マイクロソフトは、今回の投資計画が、今後4年間で最大315億ユーロの経済効果と、6万件以上の雇用をベルギーにもたらすと見込んでいる。

マイクロソフトは既に世界各国にデータセンターを設置し、マイクロソフト・アジュール(Microsoft Azure)などの各種クラウドサービスを提供しているが、今回、ベルギー国内に新しいデータセンターを設置することで、データを国内で管理することが可能になるとともに、クラウドサービスへのアクセス速度が向上するという。マイクロソフトは、EUの一般データ保護規則(GDPR、注)に対応するため、提供する各種クラウドサービスで、利用者がデータの保存・処理をEU域内で完結できるようにする取り組みを進めている。国内データセンターの設置は、同社のこうした既存の取り組みの一環で、ベルギーの企業・公共機関にとってもGDPRの観点から裨益(ひえき)するところが大きいといえる。加えて、持続可能性に関連した取り組みとして、マイクロソフトは自社のデータセンターのエネルギー供給を、2025年までに100%再生可能エネルギー由来のものに切り替えるとしているが、今回設置するベルギーのデータセンターもその対象となるとしている。

なお、マイクロソフトは、今回の発表ではデータセンターの設置場所や投資額などの詳細は公表しておらず、今後数カ月の間に発表していく予定だ。

今回の発表を受けて、連邦政府のアレクサンドル・ド・クロー首相は「マイクロソフトの決定は、デジタル分野でのベルギーの競争力をさらに強化する投資となり、国内経済全体に新しい機会を提供することに貢献する」と歓迎した。

(注)同規則では、欧州経済領域(EEA)から域外国への個人データの移転を原則禁止する。2021年7月9日記事および「特集 EU一般データ保護規則(GDPR)について」参照。

(大中登紀子)

(ベルギー)

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