ラミレス副大統領が日本と韓国を訪問、日本の投資拡大に期待

(コロンビア、日本、韓国)

ボゴタ発

2021年11月18日

コロンビアのマルタ・ルシア・ラミレス副大統領兼外相は、11月7日から12日にかけて日本と韓国を訪問し、政府高官や経済界代表らとの会談に臨んだ。日本では、岸田文雄首相や松野博一官房長官と会談し、国際社会のパワーバランスの変化が加速化・複雑化しているとして、法の支配に基づく国際秩序の維持・拡大に向け、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現や経済連携協定(EPA)の推進について一致したほか、ラミレス副大統領から、特に再生可能エネルギー分野における日本からコロンビアへの投資を期待する旨が伝えられた。また、コロンビア人およびベネズエラ避難民への新型コロナウイルスワクチン接種を加速するため、日本政府に対して協力が要請された。

韓国では、キム・ブギョム首相と会談し、保健、バイオエコノミー、イノベーション、インフラ、デジタル開発などの分野における韓国の協力が重要との認識を示した。またジョン・イヨン外交部長官との会談では、対外経済協力基金(注)の活動に関する協定に署名した。ラミレス副大統領は、外交部主催の「韓国・太平洋同盟グリーン経済フォーラム」にも出席した。開会あいさつで同副大統領は、韓国とエクアドルの太平洋同盟準加盟に向けた交渉を早期に開始すると述べた。コロンビアは現在、太平洋同盟の議長国になっている。

(注)1987年に設立された韓国の有償資金協力基金。

(茗荷谷奏)

(コロンビア、日本、韓国)

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