サムスン電子、第3四半期の売上高が過去最大に

(韓国)

ソウル発

2021年11月04日

韓国のサムスン電子は10月28日、2021年第3四半期(7~9月)の業績(連結ベース)を発表した(添付資料表参照)。売上高は前年同期比10.5%増の73兆9,800億ウォン(約7兆1,761億円、1ウォン=約0.097円)で、四半期ベースで過去最大を記録した。営業利益は28.1%増の15兆8,200億ウォンだった。

同社が発表した第3四半期の部門別業績は以下のとおり。

◇CE(コンシューマーエレクトロニクス)部門

売上高は前年同期比0.1%増の14兆1,000億ウォン、営業利益は51.3%減の7,600億ウォンだった。プレミアムテレビとオーダーメード型家電製品のラインアップの充実化を図りつつあるものの、原材料費や物流費の上昇により収益性は低下した。

◇IM(IT&モバイルコミュニケーションズ)部門

売上高は前年同期比6.8%減の28兆4,200億ウォン、営業利益は24.5%減の3兆3,600億ウォンだった。フォルダブルフォン(折り畳み式スマートフォン)の新製品やミドルレンジ・ローエンドモデルのスマートフォンの販売拡大により、前期比では売上高、営業利益とも増加した。また、ネットワークについては、北米や日本などの海外事業を拡大した。

◇DS(デバイスソリューションズ)部門

売上高は前年同期比35.3%増の35兆900億ウォン、営業利益は91.7%増の11兆5,800億ウォンだった。うち、半導体事業は、DRAMが四半期ベースで過去最大の出荷量を達成し、売上高は26兆4,100億ウォン、営業利益は10兆600億ウォンを記録した。ディスプレイパネル事業は、売上高が8兆8,600億ウォン、営業利益が1兆4,900億ウォンだった。

サムスン電子は業績発表と同時に、2021年第3四半期の設備投資実績が10兆2,000億ウォンになったと発表した。うち、半導体は9兆1,000億ウォン、ディスプレイは7,000億ウォンだった。

(柳忠鉉)

(韓国)

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