第3四半期の実質GDP成長率は前年同期比4.3%

(ロシア)

欧州ロシアCIS課

2021年11月19日

ロシア連邦国家統計局は11月17日、2021年第3四半期(7~9月)の実質GDP成長率を4.3%(前年同期比、速報値)と発表した(添付資料表参照)。伸び幅は縮小したものの、2四半期連続のプラスとなった。

産業別にみると、多くの指標がプラスを維持した。特に、鉱業は前期に比べて伸び幅が拡大した。一方、農林水産業は前年同期比6.2%減とマイナスに転じた。

経済発展省によると、鉱業については石油や天然ガスの採掘が好調だったことが要因。また、農林水産業の落ち込みは穀物や豆類、ジャガイモ、野菜などの収穫量減少が影響している。

需要面では、実質可処分所得が前年同期比8.1%増、実質賃金が7.6%増と2四半期連続でプラスを維持した。

2021年の実質GDP成長率の予測について、IMFは10月12日に4.4%から4.7%に上方修正している。一方、ロシア中央銀行は4.0~4.5%のまま予測を修正しなかった(10月22日発表)。また、経済発展省は予測を4.2%としている(10月5日発表)。

(宮下恵輔)

(ロシア)

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