マニラ首都圏は11月21日まで新型コロナウイルス対策「アラート・レベル2」に緩和

(フィリピン)

マニラ発

2021年11月09日

フィリピン大統領府は11月4日、マニラ首都圏で11月5日から21日まで新型コロナウイルス対策「アラート・レベル・システム」(注1)の「アラート・レベル2」を適用すると発表した。11月4日まで行われていた「アラート・レベル3」から1段階、制限緩和して運用する。

「アラート・レベル2」での主な運用は以下のとおり。

  • 域内・域外の渡航は許可される。ただし、地方自治体(LGU)が合理的な理由に基づき渡航制限を課すことについて、認められる場合がある。
  • ミーティング、展示会、カンファレンスなどの多数の集客を伴うイベント(MICE)について、屋外での開催は、会場収容人数の70%まで可能。屋内での開催は、ワクチン接種を完了した者、もしくはワクチン接種を完了していない18歳未満の者を対象に会場収容人数の50%を上限とし可能。
  • 同じ世帯構成員に属さない者との、住宅内での個人的な集まりについて、屋外では、収容人数の70%まで可能。屋内では、ワクチン接種を完了した者、もしくはワクチン接種を完了していない18歳未満の者を対象に収容人数の50%を上限とし可能。

そのほか、活動制限の詳細は、「Guidelines on the Implementation of Alert Levels System for Covid-19 Response in Pilot Areas As of November 04, 2021PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」を参照(注2)。また、マニラ首都圏では11月4日から夜間外出禁止を解除している。

(注1)「アラート・レベル・システム」は、地域の感染水準を5段階に区分けし、段階的にビジネス活動を制限していく。「アラート・レベル2」は、「感染者数が少ない水準にあり、減少している。かつ総病床利用率が低い水準にある」、または「感染者数が少ない水準にあるが、増加している」、または「感染者数が少ない水準にあり、減少している。しかし総病床利用率と集中治療室(ICU)利用率が増加している」に該当する。

(注2)同資料は随時改定される。大統領府および新興感染症に関する省庁間タスクフォース(IATF)のウェブページ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで最新版を確認すること。

(吉田暁彦)

(フィリピン)

ビジネス短信 71230468bc02e8f4