ペルー議会、アジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加を承認

(ペルー、中国)

リマ発

2021年11月22日

ペルー議会は11月18日の本会議で、外務委員会から提出されたペルーのアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加を提起する立法決議案第3571/2018.PE号PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を賛成103票、反対0票、棄権2票、無回答3件の賛成多数により承認した。同決議案は前政権時代からの積み残し案件で、2016年9月に中国・北京を公式訪問した当時のペドロ・パブロ・クチンスキー大統領がペルーのAIIBへの参加を表明後、AIIB側からの参加承認と出資条件についての回答を基に作成されたが、今まで議会で審議されることなく保留にされていた。

決議案によると、AIIB側がペルーに割り当てた株式は1,546株(1株当たり10万ドル)で、そのうち309株分(総額3,090万ドル)は1回618万ドルの5年分割で支払われ、残りは追加購入権利を残したまま留保されるという。

議会外務委員会のフエルサ・ポプラール(人民勢力:FP)党のエルネスト・ブスタマンテ・ドナイレ委員長は、AIIBはアジアとアジア域外におけるエネルギー、運輸、通信、地方インフラや農業開発など社会および経済開発を目的とした多国籍銀行で、ペルーの参加はこれらの開発計画への参画権利を得られるほか、ペルー自体も官民のインフラ計画に対する開発融資や技術協力の受益者となりえることを強調した。

(設楽隆裕)

(ペルー、中国)

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