10月の失業率は5.2%に悪化

(オーストラリア)

シドニー発

2021年11月12日

オーストラリア統計局(ABS)は11月11日、2021年10月の雇用統計を発表し、失業者数(季節調整値)が前月から8万1,800人増加したことを明らかにした。失業率は0.6ポイント上昇して5.2%となった。ニューサウスウェールズ(NSW)州やビクトリア(VIC)州などでの新型コロナウイルス感染拡大による外出制限措置の影響が引き続き表れた。

就業者数は、フルタイム労働者が4万400人減、パートタイム労働者が5,900人減となり、前月比0.4%減の1,283万5,200人となった。月間総労働時間は0.1%減の17億2,700万時間と微減した。また、労働参加率は0.1ポイント上昇の64.7%と、わずかに改善した。一方、不完全雇用率は0.3ポイント上昇して9.5%、労働力の未活用率は0.9ポイント上昇して14.7%と、どちらも悪化した。

失業率を州別にみると、首都特別地域で2.5ポイント悪化の6.6%と大きく悪化したほか、VIC州(0.9ポイント悪化の5.6%)、NSW州(0.8ポイント悪化の5.4%)、クイーンズランド州(0.3ポイント悪化の5.1%)、タスマニア州(0.3ポイント悪化の5.1%)、南オーストラリア州(0.2ポイント悪化の5.3%)で悪化がみられた。一方、北部準州(0.3ポイント改善の3.9%)や西オーストラリア州(0.2ポイント改善の3.9%)では改善した。

ABSは「失業率の増加は、これまで職探しを諦めていた人々が外出制限の解除に向けて積極的に仕事を探し始めたことを示している」と説明した。今回の雇用統計の調査対象期間は9月26日~10月9日で、10月11日に制限が緩和されたNSW州では、就業者数が2万2,000人増、失業者数が3万5,000人増となり、労働参加率は0.8ポイント増の62.6%と大きく増加するなど、回復の兆候がみられた。

(住裕美)

(オーストラリア)

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