9月の失業率はEU、ユーロ圏ともに前月比で改善

(EU、ユーロ圏)

ブリュッセル発

2021年11月09日

EU統計局(ユーロスタット)の11月3日の発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、9月の失業率(季節調整済み)は、EU27カ国全体で前月から0.2ポイント改善し6.7%、ユーロ圏19カ国でも前月から0.1ポイント改善し、7.4%だった(添付資料表参照)。EU全体では、2020年5月以降で最も低い失業率となる。

9月の失業率を加盟国別にみると、チェコが2.6%と最も低く、次いでオランダ(3.1%)、マルタ(3.2%)が続いた。最も高い失業率はスペインの14.6%だった。失業率が前月から改善した加盟国は、キプロス(0.8ポイント低下)やオーストリア(0.7ポイント低下)などの21カ国に上った。他方、失業率が前月から悪化した加盟国は、ポルトガルとデンマーク(ともに0.1ポイント上昇)の2カ国のみだった。

9月のEU27カ国の失業者数は1,432万4,000人で、前月比30万6,000人減、そのうちユーロ圏は1,207万9,000人で、25万5,000人減となった。同月の25歳未満の若年層の失業者数は、EUで281万5,000人となり、このうち230万7,000人がユーロ圏の失業者だった。若年層の失業者数の増減を前月比でみると、EUでは4万5,000人の減少、そのうちユーロ圏で3万8,000人の減少となった。

若年層の9月の失業率も、EU全体とユーロ圏ともに前月からそれぞれ0.2ポイント、0.3ポイント改善し、15.9%、16.0%になった。若年層の失業者数を加盟国別にみると、フランス(54万7,000人)、スペイン(49万2,000人)、イタリア(42万8,000人)が引き続き大部分を占めた。3カ国の若年層失業率はそれぞれ19.2%、30.6%、29.8%となり、フランスとスペインでは前月からそれぞれ0.8ポイント、1.1ポイント改善した一方、イタリアでは1.8ポイント悪化した。若年層失業率が最も低かったのは、チェコの6.3%で、最も高かったのはスペインの30.6%だった。

ユーロスタットは10月27日に、新型コロナウイルス危機がEU労働市場に及ぼした影響として、就労を希望しながらもできていない層がより網羅的に計上されている未活用労働指標(季節調節済み、注)などを含む「労働力調査(LFS)」を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。それによると、EUの2021年第2四半期(4~6月)の未活用労働指標は、前期から1.0ポイント改善し14.5%となった。2021年第2四半期の未活用労働指標を加盟国別にみると、チェコが4.6%と最も低く、次にマルタ(5.8%)、ポーランド(6.2%)となった。最も高かったのはスペイン(25.1%)で、イタリア(23.6%)、ギリシャが(23.2%)が続いた。

(注)未活用労働指標(Labour market slack)には、ILOが定義する失業者に加え、ILOの定義に含まれないものの失業状態に近い者や、パートタイムなどに就業しながら就労時間の追加を希望する労働者、就労可能だが求職活動を行っていない者などが含まれる。

(大中登紀子)

(EU、ユーロ圏)

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