ワクチン接種証明提示で収容率100%での大規模イベントも開催可能に

(コロンビア)

ボゴタ発

2021年11月04日

コロンビア保健省は10月25日、決議1687号を公布し、大規模イベントを含む全てのイベント実施や経済活動全般における施設収容率を次のとおり改定した。

  1. 50歳以上人口のワクチン接種率が69%に到達し、かつICU(集中治療室)占有率が85%以下の自治体は、収容率25%まで。
  2. 50歳以上人口のワクチン接種率が70%に達し、かつ疫学的耐性指数0.5~0.74の自治体は、収容率75%まで。
  3. 疫学的耐性指数0.75以上の自治体は、収容率75%まで。ただし自治体首長は、入場時にワクチン接種証明の提示を義務付けることで収容率100%での実施を認めることができる。

コロンビアでは、10月1日から70歳以上へのワクチン3回目接種、10月31日から3~11歳への接種が始まっているが、多くの集会やイベントが開かれるクリスマスシーズン前にワクチン接種率をどこまで上げられるかが課題となっている。10月31日までに規定回数のワクチン接種を終えた人は2,139万8,743人で、政府目標である3,500万人(人口5,000万人の70%相当)の61%に達している。また、受領済みワクチンの合計は6,518万3,154回分に到達している。

コロンビアの直近の感染状況は、1日当たり新規感染者が1,500人前後で推移しており、死者数は30人を下回っている。保健省は11月に感染の第4波を迎えるとみているが、感染規模や死者数、期間は第3波よりも小規模になると見通している。

(注)保健省が、各自治体のワクチン接種率、陽性率、検査数、医療体制を基に、2週間ごとに算出している。同指数0.75以上の都市はボゴタ、メデジン、ブカラマンガ、バランキージャなど11市。

(茗荷谷奏)

(コロンビア)

ビジネス短信 00e3208370d5caa6