輸出で得た外貨のチャット兌換を30日以内に短縮

(ミャンマー)

アジア大洋州課

2021年10月06日

ミャンマー中央銀行は、輸出業者に対して輸出代金として得た外貨を30日以内にミャンマーチャットへ兌換(だかん)を義務付ける通達を10月3日付で出した(中央銀行35/2021)。9月3日付で出された通達(中央銀行33/2021)では、チャットへの兌換期限は4カ月以内とされていた(2021年9月4日記事参照)が、今回の通達により、大幅に短縮された。

輸出業者は、30日以内に輸出代金として得た外貨を外国為替公認銀行に市場価格で売却することが求められ、外国為替公認銀行以外の個人や団体への転売は禁止される。

今回の通達の背景には、深刻化する外貨不足があるとみられる。チャットの対米ドルレートは1月まで1ドル=1,300チャット台で推移していたが、2月1日の国軍による権力掌握以降、ドル高・チャット安の傾向に歯止めがきかない状況が続いており、10月4日時点の地場銀行の交換レートは1ドル=1,973チャット(買い)/1,990チャット(売り)となっている。

(アジア大洋州課)

(ミャンマー)

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