三菱UFJ銀行、ラジャスタン州投資促進局と相互協力の念書を締結

(インド)

ニューデリー発

2021年10月26日

三菱UFJ銀行は10月13日、インド・ラジャスタン州投資促進局と相互協力の念書を締結PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)したことを発表した。同州投資促進局が外国銀行と相互協力の念書を締結するのは今回が初めて。日系企業の進出支援において、同州との連携を積極的に推し進める方針だ。

ラジャスタン州は、デリー・ムンバイ間の産業大動脈の中間に位置しており、日系企業の誘致に積極的な州の1つだ。ラジャスタン州産業開発・投資公社(RIICO)は2007年、ジェトロとの覚書に基づき、ニムラナ工業団地の一画をインド初の日系企業専用工業団地として分譲した。さらに2015年からは、ギロット工業団地にも新たな日系企業専用工業団地が設けられている。

三菱UFJ銀行は、2012年に外国銀行として初めてニムラナ工業団地内に出張所を置き、同団地に入居する日系企業の支援を行ってきた。同団地内に現在入居する日系企業48社のうち、同行の取引先は約8割に上るという。同行はまた、同州の要望を踏まえ、日本国内のネットワークも使ってインドへの投資に関心がある有望な日本企業との引き合わせを行うなど、同州との信頼関係を構築してきたことが、今回の念書締結につながった。

なお、三菱UFJ銀行は2021年2月に、地場の大手銀行であるICICI銀行とも業務提携を目的とした覚書を締結済みだ。貿易金融や財務管理を含め、法人・リテール各分野においての業務提携を行うことで、インド国内において日系企業向けサービスの充実化を図っている。

写真 三菱UFJ銀行ニューデリー支店ニムラナ出張所(三菱UFJ銀行提供)

三菱UFJ銀行ニューデリー支店ニムラナ出張所(三菱UFJ銀行提供)

(広木拓)

(インド)

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