カルナータカ州、新型コロナウイルス対策のさらなる緩和を発表

(インド)

ベンガルール発

2021年10月01日

ベンガルールを州都とするインド南部カルナータカ州政府は9月24日、新型コロナウイルス対策を目的とした対策のさらなる緩和に関する新たな通達を出した(添付資料参照)。主な内容は以下のとおり。期間は10月11日まで。

  1. 9月25日から、夜間外出禁止令を1時間短縮し、午後10時から翌午前5時までとする。ただし、外出禁止時間内においても、PCR検査・ワクチン接種を含む医療および緊急のサービス、患者およびその付き添い者による緊急治療のための病院来院、物品の宅配・電子商取引、電車・バス・航空機による長距離の移動〔鉄道駅、バスターミナル、空港への移動については、渡航文書(パスポートなど)およびチケットの提示により認められる〕は引き続き可能。
  2. 10月1日から、映画館(複合映画館を含む)、劇場、講堂その他類似の施設について、着席可能数の100%の入場が認められる。ただし、陽性率が1.0%を下回るベンガルール市およびその他地域のみに適用され、陽性率が1.0%を上回る地域では、着席可能数の50%のみ入場が認められる。なお、これら施設への入場者は少なくとも1回以上の新型コロナワクチン接種を完了していなければならない。また、妊婦や高齢者の入場は推奨されない。入場時は体温測定があり、手指消毒液が設置されていなければならない。
  3. 10月3日から、酒類を提供するパブは厳格な感染予防対策を講じた上でのみ営業が認められる。
  4. 学校(6~12学年のクラス)は、陽性率が1.0%を下回る地域のみ、平日は登校して授業を受けることができる。

9月29日時点のカルナータカ州の1日当たり新規感染者数は539人(前週同曜日847人)と引き続き減少傾向にある。州政府は、感染者の追跡・治療およびワクチン接種の加速化、市民に対する感染予防の啓発などの対策を継続し、10月から11月にかけて予定されている祝祭シーズンでの感染者増を抑えたい考えだ。

(倉谷咲輝)

(インド)

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