CEATEC2021、日本の社会課題解決に貢献するスタートアップが出展

(日本、フランス、カナダ、米国)

国際経済課

2021年10月28日

イノベーションで新しい市場を創生する次世代型展示会のCEATEC 2021 ONLINE外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(会期:10月19~22日)が開催された。前年から完全オンラインに移行し、延べ15万人以上が来場した。今回は「つながる社会、共創する未来」をテーマに、重点課題である「カーボンニュートラル」「スマートシティー」「5G(第5世代移動通信システム)」「モビリティー」の4つの分野に焦点を当てた。

CEATECオフィシャルパートナーのPlug and Play Japan(米国アクセラレーターPlug and Playの日本支社)がピッチイベントを2日間にわたり開催した(登壇企業約60社)。その中にはジェトロが設置するJETRO Global Connection(注)ブースに出展する海外スタートアップ41社をも含まれる(出展企業一覧PDFファイル(1.4MB))。

同ブースに出展した海外スタートアップについて、ジェトロのイノベーション・知的財産部の吉田悠吾イノベーション促進課長は「日本企業にも社会課題解決に向けたビジネスチャンスを感じてもらえるきっかけになればと思い、日本社会とも親和性の高い海外スタートアップが出展した。大企業だけでなく中小やスタートアップにも海外スタートアップとの協業にチャレンジしてほしい」とトークセッションで語った。

ピッチステージのセッションでは「5G/モビリティー」「カーボンニュートラル/エネルギー/サステナビリティー」「スマートシティー/ソサエティ5.0」のテーマが設定され、日本の社会課題解決に貢献する技術やサービスが紹介された。ピッチステージでは視聴者が投票でき、優勝スタートアップにはCEATEC2022のスタートアップブースが付与される。今回は以下の4社が選出された(発表順)。

FLYING WHALES外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(フランス)

環境への負荷を最小限にし、飛行船で特大の重量貨物の空輸を可能にするソリューションを提供する。新たな道路や線路などのインフラを建設しなくても、遠隔地への重量貨物輸送が可能になるため、地域活性化への貢献も期待される。

Upbrella外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます International(カナダ)

可動式の屋根に取り付けられたシェルター内で、低層階から上層階へ一層ずつ建設作業を進めることが可能なシェルター式の建設装置を開発。作業環境の改善や環境負荷の低減、コスト削減が可能になる。

アドダイス外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(日本)

製造や物流、医療などの分野で、熟練作業者の目視検査ノウハウを基に現場が自ら人工知能(AI)モデルを作成して評価、運用することができる自律型AIプラットフォーム「Solomon」を開発。

Ridecell外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます, Inc.(米国)

自動車交通、輸送車両(フリート)を効率化するフリートマネジメント・プラットフォームを作成する。車両のオペレーションや安全性・セキュリティー確保の自動化を行っている。

写真 選出された企業によるピッチの様子(ジェトロ撮影)

選出された企業によるピッチの様子(ジェトロ撮影)

(注)ジェトロは、海外の有望スタートアップと日本企業との協業連携を促進するため、CEATECに海外スタートアップによるJETRO Global Connectionゾーンを設置。〔問い合わせ先:イノベーション促進課(iid@jetro.go.jp)〕

(伊尾木智子)

(日本、フランス、カナダ、米国)

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