ジェトロ、米ミシガン州で対面式の食品商談会を開催

(米国、日本)

シカゴ発

2021年10月05日

ジェトロは9月22日、「ミシガン現地完結型商談会2021」を米国ミシガン州デトロイト近郊のファーミントンヒルズで開催した。現地の食品卸しや外食産業、日本食スーパーマーケットなどに日本食品を売り込む対面式の商談会で、ジェトロが同州で新型コロナウイルス禍にこうしたイベントを開催するのは初めてだ。

商談会には日本食を取り扱う企業8社が出展し、日本酒をはじめ、ハマチなどの水産品、しょうゆやワサビなどの調味料、ラーメンスープやみそ汁などの加工食品といった商品の試食サンプルを提供し、来場者に自社商品を売り込んだ。なお、新型コロナ感染予防のため、マスク着用の義務付けや、ソーシャルディスタンス確保のための入場人数制限も実施した。また、新型コロナ禍で渡航制限の影響を受け、出展者は米国に拠点を有する日本食品取扱企業のみとした。

出展者からは「レストランなどに営業に行くよりも、効率的に商談を行えた」「少人数の対面式イベントのため、バイヤーとじっくり話せた」「現地日本食スーパーから、全ての商品を取り扱いたいとの希望があった」など、対面式イベントを肯定的に評価する意見が多数寄せられた。また「新型コロナ禍で来場する参加者の本気度が高く、成約につながる商談が多い」との声も聞かれ、今後の継続的な対面式商談会の実施に期待感が示された。

写真 ソーシャルディスタンスをとりつつにぎわう会場(ジェトロ撮影)

ソーシャルディスタンスをとりつつにぎわう会場(ジェトロ撮影)

写真 試食サンプルを提供しながらの商談を実施(ジェトロ撮影)

試食サンプルを提供しながらの商談を実施(ジェトロ撮影)

写真 マスク着用、消毒などの感染予防を徹底(ジェトロ撮影)

マスク着用、消毒などの感染予防を徹底(ジェトロ撮影)

商談会では、全米有数の規模を誇る酒類ディストリビューターのブレークスルー・ビバレッジ・グループ・イリノイ支部のトナ・パロミーノ・マネジャーによる日本酒セミナー、シカゴ近郊のネイパービルで茶葉輸入販売を手掛ける「ティーハウス」のダン・ロバートソン社長による日本茶セミナーも併催された。日本酒セミナーでは精米歩合による日本酒の呼び名の違いなどが分かりやすく説明された。また、日本茶セミナーでは茶葉の収穫時期や収穫後の加工方法による味わいや名称の違いなどが紹介され、参加者は講師達の説明に熱心に耳を傾けていた。

写真 トナマネジャーによる講演に耳を傾けるセミナー参加者(ジェトロ撮影)

トナマネジャーによる講演に耳を傾けるセミナー参加者(ジェトロ撮影)

写真 ダン社長(左)が日本茶セミナー参加者に試飲を実施(ジェトロ撮影)

ダン社長(左)が日本茶セミナー参加者に試飲を実施(ジェトロ撮影)

(小林大祐)

(米国、日本)

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