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9月の生産活動も停滞、南部の正常化に遅れ

(ベトナム)

ハノイ発

2021年10月12日

英国の調査会社IHSマークイットが発表したベトナムの9月の製造業購買担当者景気指数(PMI、注1)は、前月から変わらず40.2だった。4カ月連続で、指数が50を下回る景気停滞の状況が続いている。9月のPMIは他のASEAN主要国が上昇したことを受け、ベトナムがミャンマーを下回り、ASEAN主要国で最低となった(添付資料表1参照)。

ベトナム統計総局が発表した9月の鉱工業生産指数(IIP、注2)は144.7だった。前年同月比は5.5%低下し、3カ月連続のマイナスとなった。一方、前月比では5.0%上昇し、4カ月ぶりにプラスとなった。9月はホーチミン市を中心に南部の省・市で、厳格な社会隔離措置の下、工場の稼働制限が続いたため、生産が伸び悩んだ。一方、ハノイ市やダナン市などでは、制限が段階的に緩和されたため、前月と比べて生産が回復した。

業種別にみると、ベトナムの主要な輸出品目のコンピュータ・電子製品は前年同月比3.0%上昇とわずかに持ち直した。自動車部品は前年同月比で変化はなかったが、自動車は21.1%低下した。食品(8.4%低下)と飲料(34.3%低下)も生産が落ち込んだままだ。

1~9月のIIPは前年同期比4.1%上昇となった。南部ニントゥアン省、中部ダクラク省、北部ハイフォン市、中部ゲアン省などは、前年を大きく上回った(添付資料表2参照)。一方、南部のホーチミン市、ベンチェ省、ドンタップ省、カントー市などは、社会隔離措置の影響を受け、前年を下回った(添付資料表3参照)。

ホーチミン市なども制限緩和へ、正常化には課題も

南部で日系企業の工場が多いホーチミン市やビンズオン省は、10月1日に生産活動の制限緩和のガイドラインを示した。一方、その条件や運用が不明瞭で、すぐには工場の稼働率を上げられないとの声が多い。周辺地域での感染が収束していないことを踏まえ、引き続き工場隔離での生産を実施する企業もみられる。また、地方からの出稼ぎ労働者の中には、帰郷する人も多く、生産復調の機運が高まる中、労働者不足に陥る懸念も生じている。

(注1)製造業の購買責任者を対象に、生産高や新規受注、在庫水準、雇用状況、価格などの状況を評価する指数。0から100の間で変動し、50を超えると「前月比で改善や増加」、50未満は「前月比で悪化や減少」を表す。

(注2)鉱工業生産指数は、鉱工業の生産を評価する指数で、2015年の生産量を基準(100)に算出される。

(庄浩充)

(ベトナム)

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