北京冬季五輪・パラリンピックのテスト大会が順次開催、2,000人超が訪中へ

(中国)

北京発

2021年10月27日

2022年2月4日の北京2022年冬季五輪・パラリンピックの開幕に先立ち、テスト大会が順次開催されている。北京冬季五輪・パラリンピック組織委員会の発表によると、テスト大会は10月5日~12月31日の期間、北京市中心部の「北京会場」、北京市郊外の延慶区の「延慶会場」、河北省張家口市の「張家口会場」の8つの競技施設で開催。10の国際試合、3つの国際合同合宿、2つの国内テストイベントが行われ、期間中には海外から2,000人余りの選手・関係者が参加の予定(テスト大会のスケジュールなど詳細は添付資料表を参照)。既にスピードスケート、フィギュアスケートなどの競技のテスト大会が開催され、日本、韓国、欧米の選手も参加した。

組織委員会の姚輝施設管理部長は今回のテスト大会について、2021年上半期に行われたテスト大会と比べ、(1)(大会の)レベル感が高く、規模も大きい点、(2)新型コロナウイルス感染防止に向けたプレッシャーが大きい点、(3)大会運営管理と調整がより複雑化している点、(4)社会的注目度が高い点、を特徴として挙げた上で、中でも新型コロナウイルス感染防止策が最も重要と強調した。

姚部長は、感染防止に向けた具体的な取り組みとして、競技の要件や会場の運営特性に応じ、競技や会場ごとに防疫計画を策定すると説明した。具体的には、「1つの競技会場に1つのポリシー」として「閉環管理」(外部との接触を遮断した管理、注)を強化。当該管理は、食事や宿泊、トレーニングや競技、表彰式、取材・報道などあらゆる場面に及ぶと、感染対策の徹底ぶりを強調した。

また、同委員会新型コロナウイルス対策弁公室の黄春副主任は、同委員会と国際オリンピック委員会(IOC)など国際機関が海外からの来訪者に対し、ワクチン接種とPCR検査を完了した上で訪中するよう呼び掛けていることを紹介した。

(注)大会組織委員会の説明によると、大会参加者は管理エリア間の移動、トレーニング、競技などの関連する活動のみ可能で、移動には専用の交通手段を用いる。管理エリアに入場する際にはPCR検査を毎日受ける必要がある。

(趙薇)

(中国)

ビジネス短信 90437159f588bcd8