セブン-イレブン、インド1号店をムンバイに開店

(インド)

ムンバイ発

2021年10月18日

セブン-イレブン・ジャパンは10月9日、インド西部・マハーラーシュトラ州の州都ムンバイにおいて、インド初となるセブン-イレブン外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます1号店を開店した(同社プレスリリースPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます))。

同社は2019年2月に、インドの小売り大手フューチャー・グループ傘下企業との契約締結を発表し、開店に向け準備を進めてきた。しかし、「出店とロイヤルティーの支払い目標を達成できなかった」として、2021年10月5日に同契約を終了していた(「ミント」紙10月5日)。その2日後の7日に、インドの大手財閥リライアンス・リテール・ベンチャーズの子会社であるセブン-インディア・コンビニエンス・リテールとの新たなマスターフランチャイズ契約締結を発表し、9日の開店に至った。

インド初出店となる同店舗では、「地域に密着したコンビニエンスストアの実現」を目指し、現地で人気のある商品やスナック、飲料、現地向けに開発されたフレッシュフードを展開する。イートインスペースやトイレも設置する。通常は24時間営業とのことだが、現在は「新型コロナウイルス禍」における対応として、午前7時から午後11時までの営業となっている。

インドの小売市場は、旧態依然とした家族経営の伝統的小売店が9割以上を占めるといわれているが、近年ではコンビニエンスストアも店舗網を徐々に拡大させている。先行する24時間営業のコンビニエンスストアチェーン24SEVEN外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは、インド北部を中心に、現在までに約100店舗まで拡大している。セブン-イレブンは今後、まずはムンバイを中心に店舗数を増やしていくとのことだが、伝統的小売店や既存のコンビニチェーンといかに差別化するかが、店舗展開のカギとなりそうだ。

(榎堀秀耶)

(インド)

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