イスラエルとUAE、FTA締結に向けた協議で前進、フォーラム内で言及

(イスラエル、アラブ首長国連邦)

テルアビブ発

2021年10月25日

イスラエルの現地紙「グローブス」(10月18日付)は、同国のアミール・ハイエク駐アラブ首長国連邦(UAE)大使の発言として、イスラエルとUAEが近く自由貿易協定(FTA)を締結する見込みと報じた。報道によると、ハイエク大使はこの件について、イスラエルからUAEへのビジネスミッションを迎えてアブダビで17日にイスラエル輸出機構(IEI)とイスラエル大手のハポアリム銀行が主催した「イスラエル・アブダビ・ビジネスフォーラム」でのスピーチで明らかにした。

ハイエク大使はUAE国営エミレーツ通信社(WAM)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(10月19日付)のインタビューで、両国のFTA交渉について、イスラエルのヤイル・ラピッド外相が6月30日にUAEを訪問した際に、アブダッラー・ビン・ザーイドUAE外務・国際協力相との会談で9カ月間の交渉期限を設定した後、オルナ・バルビバイ イスラエル経済産業相とも期限について確認しており、交渉は順調に進捗していると語った。

なお、前述の「グローブス」によると、イスラエルからUAEへのビジネスミッションは約200人の企業幹部などからなり、2020年に実現した両国の国交正常化(アブラハム合意)1周年を記念するかたちで実施された。製薬やサイバーセキュリティー、スマートカメラなどの分野で幾つかの合意ができたという。

同ミッションには、元モサド長官でソフトバンクビジョンファンドのイスラエル拠点長に就任したヨッシ・コーエン氏も参加したという。同ミッションを率いたハポアリム銀行のドヴ・コトラー最高経営責任者(CEO)は、同行がイスラエルで初めて国際資本市場協会(ICMA)のグリーンボンド原則に従って募った偶発転換社債(CoCo債)に、UAEの投資家から出資があったとした。また、IEIのアディブ・バルーク会長は「アブラハム合意によって、過去にはなかったUAEを通じたイスラエル市場の開放が実現した」と述べた。

イスラエル中央統計局の輸出入統計によると、2020年のイスラエルからUAEへの輸出は約1,853万ドル、輸入は約7,959万ドルで、貿易総額は約9,812万ドルとなっている。イスラエルからは主に電子機器など、UAEからは携帯電話や食料品、有機化学製品などが輸出されている。2021年に入ってからも両国間の貿易量は増加しているが、特にイスラエルの輸入超過が顕著となっている(添付資料表参照)。

(吉田暢)

(イスラエル、アラブ首長国連邦)

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