新型コロナ対策、ワクチン接種率90%で新制度へ移行

(ニュージーランド)

シドニー発

2021年10月25日

ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相は10月22日、新型コロナウイルス感染拡大防止のための制限措置について、2回のワクチン接種完了率が90%に達した段階で、新たな制度へ移行する方針を発表した。同国はこれまで、4段階からなる「新型コロナ警報レベル制度」を導入しており、最も厳格なレベル4ではロックダウンを実施してきたが、ワクチン接種の進展に伴い、ロックダウンに依存しない新たな制度の必要性が高まっていた。

今回発表された「COVID19プロテクション・フレームワークPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」では、各地域のワクチン接種状況や医療システム、感染検査や感染追跡の能力、地域内での感染状況に応じて、緑、オレンジ、赤の3段階からなる信号システムを導入する。緑やオレンジでは、公共施設、学校、小売店、オフィスなどが営業できるほか、ワクチン接種証明書の使用によって、特段の制限なく、飲食店やジムの利用、イベントの開催などが可能となる。接種証明書を使用しない場合は人数制限や対人距離規制を課し、オレンジでは飲食店の利用を非接触型配送などに限定するほか、ジムの利用やイベントの開催などは不可とする。一方、赤は、感染拡大によって医療システムが逼迫している状況のため、人数制限や対人距離規制を課すほか、企業には在宅勤務を求める。ただし、接種証明書の使用によって、飲食店やジムの利用、イベントの開催などは可能となる。

ニュージーランドでは現在、最大都市オークランドで感染拡大が続いており、レベル3の制限措置を継続している(2021年10月5日記事参照)。そのため、オークランドにおけるワクチン接種完了率が90%に達した段階で、オークランドのみ先行して「赤」へ移行する。その他の地域については、全ての地域でワクチン接種完了率が90%に達した段階で「オレンジ」へ移行する方針としている。なお、現在のワクチン接種完了率(10月24日時点)は、オークランドで81%、全国では71%で、11月29日にワクチン接種の進捗状況を見直す予定になっている。

(住裕美)

(ニュージーランド)

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