生産技術と画像認識技術の展示会、MotekとVISIONがシュツットガルトで開催

(ドイツ)

ミュンヘン発

2021年10月18日

生産技術関連の展示会「Motek外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が10月5~8日に、画像認識技術関連の展示会「VISION外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が10月5~7日に、ドイツ南西部バーデン・ビュルテンベルク州シュツットガルト市で開催された。

2021年で39回目となる「Motek」には、25カ国から453社が出展し、うちドイツ企業は376社と全体の8割を占めた。ドイツ国外からの出展は77社で、うち日本からは3社だった(在ドイツ日系企業は含まない)。前回の2019年開催時(32カ国から911社、なお2020年は中止)と比べると出展社数は半減したものの、昨今注目されている3Dプリンターの展示エリアや、生産工程の自動化に革命をもたらすと期待の集まるスタートアップ企業の出展エリアが盛況だった。オンラインで出展企業に連絡可能な「Motek Virtual」もウェブサイト上に用意され、ハイブリット形式による実施となった。

写真 「Motek」展示会場内の様子(ジェトロ撮影)

「Motek」展示会場内の様子(ジェトロ撮影)

「VISION」は画像認識技術の専門展示会で、同展示会ウェブサイトによると、今回の訪問者数は5,400人以上。欧州域内からの来場者が多かった一方で、「新型コロナウイルス禍」により渡航が通常より難しくなっている日本、米国、韓国、台湾からも訪問があったという。29カ国から300社が出展し、うち日本からは11社だった(在ドイツ日系企業は含まない)。スタートアップ企業の出展エリア「VISION START-UP WORLD」には、特殊なカメラ技術や人工知能(AI)搭載型ソフトウエアなど革新的な技術を持ったスタートアップ14社が集結した。会期中はピッチセッション(注)も行われた。

日本から「VISION」に出展した日本企業によると、会期中はブースに100社以上の訪問があり、さっそくドイツ企業との面談につながったケースもあったという。

写真 「VISION」展示会場内の様子(ジェトロ撮影)

「VISION」展示会場内の様子(ジェトロ撮影)

両展示会とも、リアルとオンラインの両方で参加可能なハイブリッド形式で開催された。会場では、入場時に新型コロナワクチン接種証明書、回復証明、陰性証明のいずれかの提示やマスク着用を求めるなど、徹底した感染拡大防止措置がとられた。

次回の「Motek」は2022年10月4~7日、「VISION」は同年10月4~6日に開催の予定。

(注)ピッチとは、短いプレゼンテーションのことで、イベントで数分間のプレゼンにより自分たちのビジョンを紹介して売り込むことを指す。

(大河原楓)

(ドイツ)

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