日系食品メーカーによる見本市、米ロサンゼルスで対面式で開催

(米国)

ロサンゼルス発

2021年10月26日

米国カリフォルニア州ロサンゼルスを中心に活動する日系食品メーカーの親善団体である「七味会」は10月18~19日、在ロサンゼルス日本総領事館とジェトロの共催・後援の下、ロサンゼルス市内のホテルで食品見本市「ジャパンフードフェア」を対面方式で開催した。七味会に所属する日系食品メーカーを中心に44社が出展し、日本食品を扱うビジネス関係者が2日間で延べ約380人来場した。

「新型コロナ禍」で、食品関係を含め、多くの見本市が中止やオンライン開催を強いられてきたが、ロサンゼルスでの対面方式による日本食関連の見本市の開催は、ジェトロが把握する限り、新型コロナウイルスの感染拡大以降で初めて。

今回のイベントには、日本酒や焼酎、ビールの酒類や水産物、調味料のほか、ラーメンやうどん、茶、氷菓、米、代替肉などが出品された。日系だけでなく非日系の食品関係者も多数来場しており、会場では食品を試食や試飲しつつ、担当者から熱心に説明を聞いていた。参加者に話を聞いたところ、「『新型コロナ禍』でオンラインの商談に移行したが、食品の味や風味、触感を十分に伝えられず苦戦しており、このように対面で食材をアピールできて助かる」「『新型コロナ禍』で参加者はどうしても限定的だが、久々の対面方式でのイベントはやはり活気が違う」といった声が聞かれた。また、「港湾が混雑して納品が滞り、商品の在庫が不足しており、需要はあるのに売る商品がなく困っているがどうしようもない」といった物流の混乱を指摘する声もちらほら聴かれた。

写真 各社のブースが並ぶ会場内(ジェトロ撮影)

各社のブースが並ぶ会場内(ジェトロ撮影)

写真 試食する様子(ジェトロ撮影)

試食する様子(ジェトロ撮影)

写真 ジェトロのブース(ジェトロ撮影)

ジェトロのブース(ジェトロ撮影)

写真 会場内を給仕して回るロボット(ジェトロ撮影)

会場内を給仕して回るロボット(ジェトロ撮影)

(永田光)

(米国)

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