米国土安全保障省、メキシコとカナダから不要不急の入国許可へ、ワクチン接種完了が条件

(米国、カナダ、メキシコ)

ニューヨーク発

2021年10月14日

米国土安全保障省(DHS)のアレハンドロ・マヨルカス長官は10月12日、カナダ、メキシコからの入国に関する現行規制(2020年5月21日記事参照)を改正する方針を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。11月上旬から、不要不急の場合でも、新型コロナウイルスワクチン接種完了者で入国に必要な書類があれば、陸路またはフェリーでの外国人の入国を許可する。マヨルカス長官は今回の改正について、11月から予定している空路による外国籍入国者に対するワクチン接種完了の証明提示の義務化(2021年9月22日記事参照)に合わせたものと述べた。具体的な規則は近く発表されるとみられる。

今回の改正は、数カ月かけて段階的に実施することとなっている。まず11月から、税関国境保護局(CBP)がワクチン接種を完了したカナダとメキシコからの渡航者に対し、不要不急の入国を許可し始める。接種を完了していない場合の不要不急の旅行は引き続き制限する。続いて2022年1月上旬から、接種完了証明のない外国人については、必要不可欠な渡航であっても、米国への入国は認められなくなる。この規制を2022年1月から実施することで、運送業者や学生、医療従事者など必要不可欠な渡航者がワクチン接種を完了させる時間を十分に与えることができるとしている。

(吉田奈津絵)

(米国、カナダ、メキシコ)

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