2021年に誕生したユニコーン企業が30社に
(インド)
ニューデリー発
2021年10月13日
インドで生鮮食品の電子商取引(EC)サービスを手掛けるLicious(リシャス)は10月5日、5,200万ドルの資金調達を発表した。また、仮想通貨取引プラットフォームのCoinSwitch(コインスイッチ)は10月6日、2億6,000万ドルの調達を発表し、それぞれユニコーン企業(企業価値10億ドル以上の未上場企業)入りした。これに伴い、インドで2021年にユニコーン企業となったスタートアップ企業数は、現時点で30社に達した(添付資料表参照)。
そのほか、2021年にユニコーン入りした企業では、グローファーズ(食料品・日用品などのEC・宅配)などBtoC向けECサービスのほか、モグリックス(産業資材EC)やゼットワーク(製造業向けEC)など、BtoB向けのECサービスを展開するスタートアップが続いていた。一方、リシャスはDtoC(Direct to Consumer、自社運営のサイトで直販する形態)向けのECサービスとして、インド初のユニコーン企業となった。コインスイッチは、仮想通貨関連のスタートアップではCoinDCX(コインDCX)に続き2社目。
インドのスタートアップへの投資は、「新型コロナ禍」以降、過熱傾向にあり、ユニコーン企業数は2020年の増加数11社を大幅に上回るペースで増えており、現時点で68社のユニコーン企業が誕生している(注)。
(注)出所:YourstoryおよびVenture Intelligence
(酒井惇史)
(インド)
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