クアラルンプール首都圏が「国家回復計画(NRP)」第2段階へ

(マレーシア)

クアラルンプール発

2021年09月15日

マレーシアのイスマイル・サブリ首相は9月8日、セランゴール州、クアラルンプール、プトラジャヤについて、9月10日から「国家回復計画(NRP)」第1段階から第2段階に移行することを発表した。これにより、NRP第1段階の州はケダ州とジョホール州の2州のみとなった。

首都圏は1つの地区としての扱いに

9月9日付の最新の標準作業手順書(SOP)によると、クアラルンプール首都圏と呼ばれるセランゴール州、クアラルンプール、プトラジャヤは、これまでそれぞれ別々の地区としての扱いだったが、9月10日からは1つの地区としてみなされることとなり、移動が可能となる(NRP第2段階SOPPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます))(注1)。

操業可能業種や基本的な行動規制については大きな変更はなく、NRP第2段階以降ではワクチン未接種者であっても利用できる流通・サービス業の店舗として、洗車店や電気製品販売店が追加された(添付資料参照、注2)。

マレーシアの1日当たりの新規感染者数は依然として2万人前後で推移しているが、セランゴール州などの首都圏ではやや減少傾向がみられる。なお、政府は引き続き新型コロナウイルスのワクチン接種を進めており、9月12日時点で成人の73.4%(約1,700万人)が2回の接種を終えた。

(注1)NRP第1段階SOPPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)第3段階SOPPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)も9月9日付で更新された。全てマレー語のみ。

(注2)添付資料:表1「『国家回復計画(NRP)』第1段階で営業可能、かつ利用者がワクチン接種完了者でなくても入店できる流通・サービス業(15業種)」、表2「『国家回復計画(NRP)』第1段階で営業可能、かつ利用者がワクチン接種完了者でないと入店できない流通・サービス業(13業種)」、表3「『国家回復計画(NRP)』第2段階以上で再開可能、かつ利用者がワクチン接種完了者でなくても入店できる流通・サービス業(17業種)」、表4「『国家回復計画(NRP)』第2段階以上で再開可能、かつ利用者がワクチン接種完了者でないと入店できない流通・サービス業(20業種)」。

(田中麻理)

(マレーシア)

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