第2四半期のGDP成長率は前期比1.7%、前年同期比で14.9%

(ベルギー)

ブリュッセル発

2021年09月03日

ベルギー国立銀行(NBB)は8月30日、2021年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率を前期比で1.7%(季節調整済み)と発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した(添付資料表参照)。前年同期比では14.9%となった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年第4四半期(10~12月)の経済活動の水準を引き続き下回っている。

2021年第2四半期のGDP(前期比)を需要項目別にみると、民間最終消費支出は前期の1.1%増から3.5%増と大きく伸び、GDPを1.7ポイント押し上げた。政府最終消費支出も、同0.7%増から3.5%増に拡大し、寄与度は0.9ポイントとなった。国内総固定資本形成は2.7%増から1.6%増に縮小し、寄与度0.4ポイントとなった。財貨・サービスの輸出と輸入は、輸入の伸び(3.1%増)が輸出の伸び(2.7%増)を上回ったため、純輸出の寄与度はマイナス0.3ポイントとなった。

産業別にみると、サービス業は前期の0.8%増から1.7%増に拡大し、GDPを1.2ポイント押し上げた。サービス業の中でも特に「卸売り・小売り・輸送・宿泊・食品サービス」の寄与度が0.6ポイントと最も高く、成長を牽引した。工業(建設業を除く)と建設業はそれぞれ前期比で1.0%増(寄与度0.2ポイント)、0.5%増(寄与度0.0ポイント)となった。

2021年第2四半期の雇用は、前期から3万3,900口増加して雇用率は前期比で0.7ポイントの改善、前年同期比でみると1.7ポイント改善した。被雇用者と個人事業者数は、2019年第4四半期と比べると、それぞれ0.2%、2.8%増加し、国内の雇用は新型コロナウイルス感染拡大前の水準に回復した。

(大中登紀子)

(ベルギー)

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