キヤノン、カナダの半導体メーカー、レドレン買収を発表

(カナダ、日本)

米州課

2021年09月10日

キヤノン(本社:東京都大田区)は9月9日、カナダの半導体メーカー、レドレン・テクノロジーズ(本社:ブリティッシュ・コロンビア州)の株式を取得し、完全子会社化することに合意したと発表した。報道などによると、買収金額は300億円強に及ぶとみられる。

レドレンは、医療用画像診断機器やセキュリティー検査装置に用いられるテルル化亜鉛カドミウム(Cadmium Zinc Telluride、CZT)半導体検出器モジュールの開発・製造技術を有している。この技術を次世代型のコンピュータ断層撮影装置(CT)に用いることで、体内の特定の物質の鮮明な画像化が可能になり、非常に小さな病巣の早期発見や、細かな病変の把握が可能になるとしている。さらに、従来のCTよりも少ないX線照射で画像の取得が可能になるため、被ばく量の大幅低減による患者の身体的負荷の軽減が期待できるという。

今回の買収により、キヤノンはCZT半導体検出器モジュールの先進技術を有することになり、CTをはじめとするシステム事業の強化を目指す。また、CZT半導体検出器モジュールを全世界の医療用機器メーカーに供給できることになり、メディカル分野における同社のコンポーネント事業の強化をするという。

レドレンのグレン・ビンドリー社長兼最高経営責任者(CEO)は、今回の買収によって今後数年でレドレンの拠点と従業員を拡大できる可能性があることに期待しているとし、「われわれの苦手分野をキヤノンが助けてくれるかを知ることができ、刺激的な進展だ」「これからは規模拡大とコスト削減が必要となるが、彼らがそれら分野で力を発揮してくれるだろう」と述べた(「ビジネス・イン・バンクーバー」紙電子版9月8日)。

(大塚真子)

(カナダ、日本)

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