新型コロナ「ミュー型」変異株が5割超占めるも、感染者数は大幅減少

(コロンビア)

ボゴタ発

2021年09月02日

コロンビア国立保健所(INS)は8月31日、世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルスの変異型B.1.621系統を「注目すべき変異型」に分類し、「ミュー株」と名付けたことを受け、同変異型を世界で最初に特定したのはINSで、コロンビアでの研究により有用なエビデンスを提供することができ、WHOの決定に貢献したと語った。ミュー株は2021年1月にINSによって特定された変異型で、これまで米国や欧州、南米などで確認されている。

INSによると、現在の国内感染者の53%はミュー株による。その他は23%がガンマ株、5.7%はアルファ株となっている。イオタ株、ラムダ株、デルタ株も確認されているが、全体に占める割合は小さい。コロンビアでは、直近の1日当たりの新規感染者数は2,000人程度に抑えられており、死者数も100人以下と、6月下旬に感染第3波のピークを迎えて以降、大幅に減少している。

マルタ・オスピナINS所長は8月24日、今後の国内感染状況について、2通りの見通しを明らかにした。1つ目は、デルタ株がミュー株にとって代わって優勢になる可能性、もう1つは、ミュー株がデルタ株に置き換えられることなく、今後も優勢な株であり続ける可能性だ。オスピナ氏は、いずれのシーンでも大切なことは、これまで同様にマスク着用とワクチン接種を加速させることだと強調し、これを同時に行っていくことで、今後訪れるかもしれない感染ピークはより小規模なものにできると述べた。

政府は12歳以上の全てを対象にワクチン接種を進めている。8月31日現在、規定回数の接種が完了した人は1,473万人で、政府が2021年末までに目指す3,500万人の42%に達している。

(茗荷谷奏)

(コロンビア)

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