中央銀行、8月に通知した為替取引レートの規制撤廃

(ミャンマー)

アジア大洋州課

2021年09月15日

ミャンマー中央銀行は9月10日、銀行や両替商を対象とした為替レートの規制に関する指令(8月3日付中央銀行指令No.11/2021)を廃止した(9月11日付中央銀行指令No.12/2021)。

中銀は、8月3日付の指令で為替取引を行う銀行や両替商に対し、外貨の売買や両替を行う際のレートについて、従来の参考レートの縛りなく需給に応じて認める方式と異なり、中銀が定める参考レートから上下0.8%以内とする指令を出した(注)。しかし、その結果、中銀の定める規制の範囲を超えて取引する闇業者が現れて2重相場が顕在化した。

この規制が撤廃されことにより、為替取引が今後正常化することが期待されるが、取引相場が実勢相場に近づいて通貨チャット安が進行することが懸念される。なお、9月13日時点の中銀の参考レートは1ドル=1750チャットに対し、翌14日時点の現地両替商の両替レートは1ドル1,900チャット(買い)/1,950チャット(売り)になっている。

中銀は9月3日、輸出業者に対して輸出代金として得た外貨を4カ月以内にチャットへの兌換(だかん)を義務付ける通達を出した(2021年9月8日記事参照)。ドル売り・チャット買いの為替介入と合わせ、チャット安を抑える施策を相次いで打ち出しているが、9月以降もチャット安が進んでおり、今のところその効果は見えていない。

(注)ミャンマーでは、2012年3月までは多重為替レート〔公定レート(5~6チャット/ドル)、公認市場レート、実勢レート〕が存在していたが、同年4月1日に管理変動相場制に移行後、実勢レートに一本化されていた(ミャンマー:為替管理制度)。

(アジア大洋州課)

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