対ミャンマー外国直接投資認可額、3カ月連続で1,000万ドルに届かず

(ミャンマー)

ヤンゴン発

2021年09月13日

ミャンマー投資企業管理局(DICA)は、2020年度当初から8月末(2020年10月~2021年8月、注)までの外国直接投資統計を発表した。それによると、外国直接投資認可額は6月以降3カ月連続で1,000万ドルを下回った。7月は中国の製造業投資(30万ドル)と香港の製造業投資(500万ドル)のみ、8月は中国による畜水産投資(47万8,000ドル)だけだった。

2020/2021年度の8月までの外国直接投資認可累計額〔ティラワ経済特区(SEZ)を除く〕は5月に1件25億ドルの大型プロジェクトがあったことから、37億6,753万ドルとなり、前年同期比約25%減だった。

2月の国軍による権力掌握は、ミャンマーのカントリーリスクの存在を認知させることとなり、投資マインドを一層冷え込ませる要因となった。2020/2021年度の国軍による権力掌握以前(2020年10月~2021年1月)の外国直接投資認可額は、月平均約1億6,800万ドルだったが、それ以降は3月(5億8,400万ドル)と5月(25億200万ドル)を除き、7カ月間で認可なし、もしくは1,000万ドルに届かない低調な水準にとどまっている。

(注)ミャンマーの会計年度は10月~9月。

(山岡寛和)

(ミャンマー)

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