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北部ガリラヤ地方にフードテックイノベーションセンター開業

(イスラエル)

テルアビブ発

2021年09月07日

9月2日付「タイムズ・オブ・イスラエル」紙は、エルサレム・ベンチャー・パートナーズの創業者エレル・マルガリト氏がイスラエル北部のガリラヤ地方で、フードテクノロジーに特化したイノベーションセンター「マルガリト・スタートアップシティー・ガリル」を開業したと報じた。開業記念式典にはイスラエル政府関係者や外交団、財界人、投資家のほか、パートナーシップを組むシスコ、デロイトなど多国籍企業の代表者も参加したという。

同センターには既に35社のフードテクノロジー関連のスタートアップが入居し、研究開発を始めている。ひよこ豆のタンパク質から乳製品や食肉の代替製品を生産できる技術を開発するイノボプロ、バッタのタンパク質から持続可能な食品を生産するハーゴル・フードテック、人工知能(AI)と深層学習(DL)を活用して害虫対策を最適化するグリーンアイ、レンズ豆を活用した培地でキノコ類を栽培するキノコ・テックなどだ。

同センターが立地するガリラヤ地方のキリヤット・シュモナは、レバノンとシリア両国と接する国境からほど近い。マルガリト氏によると、この地域はゴラン高原からヨルダン川沿いの渓谷に至る標高差により、多様な植生条件に恵まれていることから、あらゆる植物を栽培する環境に適しているという。こうした地域に隣接して研究開発拠点を設けることで、効果的なスタートアップの育成を目指す。

イスラエルのスタートアップに関する情報を提供するスタートアップ・ネーション・セントラルの統計によると、アグリフードテック(水関連企業を含む)分野のスタートアップ社数は、2019年の597社から2021年には625社と増加しており、同分野に対する投資額は9月時点で既に3億5,570万ドルとなっている(2019年通年で3億2,570万ドル推計値)。この投資額は、他の分野と比べるといまだ1桁少ない(9月時点でフィンテック33億ドル、リテールテック24億ドル)のが実態だが、マルガリト氏は、持続可能な食料生産・供給の世界的な需要が高まっていることを念頭に、「フードテックは将来サイバーセキュリティーと比肩する分野に成長する」としている。

(吉田暢)

(イスラエル)

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