外国からの渡航者の自宅隔離をポータルサイト申請に

(マレーシア)

クアラルンプール発

2021年09月24日

マレーシア保健省は9月20日、一定の条件を満たした外国からの渡航者の自宅隔離申請を8月10日に開始したが、Eメール申請から専用のポータルサイトからのオンライン申請に変更することを発表した。9月28日以降に入国して自宅隔離を希望する渡航者は、必ずポータルサイトから申請を行う必要がある。申請受け付けは9月21日から開始した。

入国7~10日前までに申請

保健省は8月10日から、国内に自宅を持つマレーシア人または外国人で、新型コロナウイルスのワクチン接種を完了(注)し、出国前72時間以内に受けたPCR検査結果が陰性の者について、自宅隔離を認めると発表していたが、詳しいガイドラインなどは公表していなかった。保健省への確認によると、Eメールで申請書を送付し、事前承認が認められた場合に限り、自宅隔離が認められるという手順だった。

9月20日の発表内容によると、自宅隔離の申請資格を持つ者は上記と同様、ワクチン接種を完了し、出国前72時間以内に受けたPCR検査結果が陰性で、マレーシア国内に隔離に適した自宅を持つマレーシア人または外国人となっている。申請は自宅隔離申請用の専用ポータルサイト(eCOVID19 HQA)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを通して、入国7~10日前までに行う必要がある。同じフライトで入国し、かつ同じ自宅で隔離する場合は、1回の申請で最大10人まで同時に申請できる。

申請時に必要な内容は、自宅隔離希望者の氏名、IDまたはパスポート番号、生年月日、国籍、接種したワクチンの種類などの情報、フライト情報、隔離を行う自宅住所と同居人や部屋数などの情報となる。申請時の添付書類として、IDまたはパスポートのコピー、ワクチン接種証明書、外国人の場合は入国許可書が必要となる。

隔離に適した自宅に関する具体的な条件については公表されていないが、申請時に入力する項目にある同居人数、60歳以上の高齢者・12歳未満の子供・生活習慣病患者・妊婦の同居人の有無、自宅の部屋数、バスルーム数、専用のバスルームを併設した寝室数を基準に判断するとしている。

申請後の審査状況は同ポータルサイトで確認でき、自宅隔離の承認後、申請者に通知される。

(注)ワクチン接種完了者の定義は、2回接種のワクチンの場合は2回目の接種日から14日以上経過している者、1回接種のワクチンの場合は接種日から28日以上経過している者。

(田中麻理)

(マレーシア)

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