アカツキがインド子会社設立、日本発アニメやキャラクターをインドへ

(インド)

ムンバイ発

2021年09月28日

日本国内外でゲームを軸としたIP(知的財産)事業を手掛けるアカツキは9月22日、インド西部マハーラーシュトラ(MH)州ムンバイで子会社Akatsuki Indiaを2021年7月に設立したことを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。日本発のアニメやキャラクターをインド市場に展開する。

プレスリリースによれば、同社はインドにおける日本発アニメやキャラクター(日本IP)の認知獲得から収益化までのソリューションをワンストップで提供する。具体的には、現地語に翻訳した日本IPをYouTubeや定額制動画配信サービス(SVOD:Subscription Video-On-Demand)、劇場などの複数メディアに展開して認知を獲得する。また、玩具や文房具、アパレルなどへの商品化や、モバイルゲームをはじめとしたデジタルプロモーションを推進して、収益化を目指す。

同社は2018年6月から自社ファンドのAET Fundを通じて、インド国内のコンテンツおよびメディア領域のスタートアップ20社以上に投資してきた。海外でIP事業を展開する上では、現地語・表現規制などへの対応や、商品化およびマーケティングに向けた現地企業との関係構築が参入障壁となるが、同社は3年以上に及ぶ投資活動を経て、インドにおける事業機会を捉えた。

商品化に向け、当面は現地企業と連携して製造を進めるが、高品質化やコスト削減を目的に、将来的には自社製造拠点の設立も見込む。また、インドを皮切りに、アフリカを含む新興国市場での展開も見据え、長期的視点で日本IPの展開を推進する。

(榎堀秀耶)

(インド)

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