酒類の輸入、ビールを抜いてワインが1位に

(韓国)

ソウル発

2021年09月06日

韓国関税庁は8月30日、酒類の輸入現況を公表した。2020年の酒類全体の輸入額は前年比8.2%増加し、11億ドルで過去最高の実績となった。品目別では、ワインが3億3,000万ドル(注)で最も多く、続いてビール、洋酒(ウイスキー、ブランデー)の順となった(添付資料表1参照)。ワインがビールを抜いて、酒類輸入品目の1位になった。

ワインの輸入では、赤ワインが2020年のワインの輸入に占める割合が65.6%と最も多く、続いて白ワイン(17.8%)、スパークリングワイン(14.1%)の順となった。輸入先では、フランス(28.3%)が最も多く、上位5カ国で全体の85.6%を占めた(添付資料表2参照)。

ビールでは、日本産ビールの輸入減少や、国産クラフトビールが人気を集めるなど、消費者の嗜好(しこう)が変化している。ビールの輸入は、過去最高を記録した2018年以降減少し、2020年のビール輸入額は前年比19.2%減の2億2,700万ドルだった。2021年1~7月においても、前年同期比4.8%減の1億3,000万ドルとなった(添付資料表3参照)。2021年1~7月はオランダと中国からの輸入が比較的多くなり、日本は2018年の1位から、2021年1~7月では10位まで下落した。

他方、最近では新型コロナウイルスの感染拡大で、健康に対する関心が高まり、ノンアルコールビールの輸入が大幅に増加している。

(注)750ミリリットル(ml)のワインボトル換算で約7,300万本相当。

(当間正明)

(韓国)

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