米ニューヨーク州のクオモ知事、辞任を表明

(米国)

ニューヨーク発

2021年08月11日

米国のアンドリュー・クオモ・ニューヨーク州知事(民主党)が8月10日、辞任を表明した。 現在、同氏は11人の元部下などからセクシャルハラスメントを受けたとの証言が得られており、ジョー・バイデン大統領ら要人から辞任すべきだとの意見が出ていた(2021年8月6日記事参照)。クオモ知事はスピーチで、「今回の件で、前に踏み出し正直に告発した女性に対し感謝する。名乗り出て証言することは容易なことではない。私を含め、人々にとって重要な学びとなった。そして、私は全責任を負う」と述べた。また、「デルタ株がまん延する中、州政府は気をそらされるようなことに労力を使ってはならない。そして、私がその原因となってしまうようなことがあってはならない」とも発言した。他方、女性に対して性的な危害を加えたことは全面的に否定している。クオモ知事は14日以内に辞任し、後任にはキャシー・ホークル副知事が就任すると発表した。

クオモ知事は辞任した後も、セクハラ疑惑に加え、養護施設における新型コロナウイルス感染症による死者数隠蔽(いんぺい)など、他の疑惑でも法的な責任追及に直面するとみられている(「ニューヨーク・タイムズ」紙電子版8月10日)。知事は辞任スピーチで、「私はニューヨークで生まれ育ったファイターだ。この論争が終わるまで戦い続ける。これは、政治的動機によるものだと信じている。不公平で虚偽だ」と発言した。

(吉田 奈津絵)

(米国)

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