ユニバーサル北京リゾート、9月1日から試験営業を開始

(中国)

北京発

2021年08月31日

中国・北京市通州区に建設されたユニバーサル北京リゾートは、3カ月間の内部確認作業を終え、9月1日から試験営業を正式に開始すると発表した。試験営業期間中は、「ユニバーサル・スタジオ」、ショッピング・飲食・娯楽が一体となった商業施設「シティウォーク」と2軒のホテル(注)に、提携先パートナーやプロモーションを通じて募集したファンなどの招待客のみが入場できることになっており、一般向け入場券の販売はしないとしている。

招待客は指定日に、園内の一部のスポット、娯楽施設、ショー、飲食サービスを体験することができる。ユニバーサル北京リゾートは、各施設やサービスを体験した招待客からのフィードバックを踏まえて運営・サービスの改善に取り組み、正式な開園に向けた準備作業を進めるとしている。

新型コロナウイルスの予防・抑制が常態化している中、ユニバーサル北京リゾートでは、入場者に対するスクリーニング検査、園内各区域の清掃・消毒など防疫対策を徹底する。招待客は、個人情報の事前登録や入場時の検温・健康管理アプリ「健康コード」で正常な状態であることを示す「緑」の提示が求められるほか、園内ではマスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保などが求められる。

試験営業に合わせ、「ユニバーサル・スタジオ」の入り口と直結する地下鉄駅が8月26日からオープンし、地下鉄7号線と八通線がリゾートに直結する。また、リゾートまでの路線バスの運転も開始した。このほか、環状高速道路である北京六環路と京哈高速道路(北京市~黒竜江省ハルビン市)からリゾートへの出入り口も8月20日にオープンし、車でのアクセスもスムーズになった。

ユニバーサル北京リゾートでは、カンフー・パンダをはじめ、トランスフォーマー、ミニオンズ、ハリー・ポッター、ジュラシック・ワールドなど、大ヒット映画やそのキャラクターをテーマにした7つのテーマエリアがオープンする予定になっている。正式開園後のリゾートの年間来場者数は延べ1,000万人を超えると見込まれており、交通、飲食、宿泊などの産業の発展にとって新たな牽引役となることが期待されている(「界面新聞」8月19日)。

(注)「環球影城大酒店(ユニバーサルスタジオ・グランドホテル)」と「諾金度假酒店(NUOリゾートホテル)」。

(張敏)

(中国)

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