2020年度第3半期までの外国直接投資認可額は13%の減少に
(ミャンマー)
ヤンゴン発
2021年08月03日
投資企業管理局(DICA)が公表した統計によると、ミャンマーの2020年度当初から第3四半期(2020年10月~2021年6月、注)までの外国直接投資認可額〔ティラワ経済特区(SEZ)除く〕は37億6,175万ドルで、前年同期比13.2%の減少となった。
認可額を業種別にみると、電力が31億2,132万ドル(前年同期比86.7%増)、ホテル・観光が8,100万ドル(約2倍)と認可額が増えたが、その他10業種は前年同期比減もしくは認可がなかった。
2020年度第3四半期までに外国直接投資の認可案件のある国は14カ国・地域だが、前年同期比で認可額が増えた国・地域は、タイ、英国とマーシャル諸島共和国の3カ国で、他の11カ国・地域は2桁以上の減少幅で認可額が縮小している。
注目されるのは、2021年5月にミャンマー投資委員会(MIC)の認可を受けた英国の電力事業だ。同プロジェクトの認可額は25億690万ドルで、全体の認可総額の約67%を占める。
DICAのプレスリリースのよると、同プロジェクトは液化天然ガス(LNG)発電を行うもので、全ての電力は国内需要者向けに販売され、2030年に電化率100%を目指す計画を支えるものといわれている。
(注)ミャンマーの会計年度は10月~9月の1年間。
(山岡寛和)
(ミャンマー)
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