9月からレストランやテレワークなどで規制緩和も、ブリュッセルは当面除外

(ベルギー)

ブリュッセル発

2021年08月30日

ベルギー連邦政府は、8月20日に発表した9月以降の緩和計画外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますに基づき、9月1日から一連の緩和措置を実施する。主な内容は、(1)自宅での会合や観光宿泊施設の受け入れ人数制限の撤廃、(2)企業に対しテレワークを(労働形態の)枠組みとして定着させるよう促進、(3)カフェ、レストランなどの飲食店に対する営業時間、1テーブル当たりの着席可能人数、社会的距離の確保などの制限の撤廃。

一方で、ブリュッセル首都圏地域政府は8月26日、圏内の一部の行政区(コミューン)におけるワクチン接種率が低いことを理由に、テレワークおよびレストランやカフェなどの飲食店に対する緩和措置を適用しないと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。そのため、ブリュッセル首都圏地域では9月1日以降も、テレワークの推奨やカフェ、レストランなどの営業可能時間の制限(午前5時~翌日午前1時まで)、1テーブル当たりの最大着席可能人数の制限(8人まで)などを当面維持する。

日本の国別リスク色別評価を緑からオレンジに変更

連邦政府はまた、感染状況に沿った国別のリスク評価(色分け)について、日本を8月20日付で緑色からオレンジ色に変更した。ただし、緑色またはオレンジ色に分類される国から入国する場合は、検査と自主隔離がともに不要となっており(8月27日現在)、日本からの入国に際して適用される措置に変更点はない。

ベルギーの新型コロナウイルス感染は、7月以降拡大していたが、8月28日に発表された過去7日間の1日当たりの平均感染者数は1,971人となり、1週間前の1,938人と比べてほぼ横ばいになっている。また、ベルギーでは8月22日時点で、18歳以上の人口の約82.5%が2回目のワクチン接種を完了しており、マルタ(ワクチン接種完了者率:90.3%)、アイスランド(86.5%)、アイルランド(85.5%)、デンマーク(83.5%)に次いで、欧州の中で5番目にワクチン接種率が高い国となっている。

(大中登紀子)

(ベルギー)

ビジネス短信 9c31b10ede1e5b65