上海市の中華レストランで日本酒のペアリングイベントを開催
(中国)
上海発
2021年08月30日
ジェトロは、日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)の販売促進活動の一環として、8月27日に中国・上海市内の中華レストランで、日本酒の普及を目的とした日本酒と中華料理のペアリングイベントを実施した。
農林水産省が発表した日本の農林水産物・食品の輸出額をみると、中国向け日本酒の輸出額は直近5年間で4倍に増加し、2020年は58億円に達している。中国における日本酒の消費は、現地の日本食レストランが主で、地元料理を主とする現地レストランでの取り扱いは極めて少ない。
今回のペアリングイベントでは、中華レストランのオーナーを20人程度招いて実施した。イベントでは、現地日本酒代理店の日本酒紹介セミナーに続いて、中華料理にペアリングした日本酒の試飲会も開催された。
参加者からは、「日本酒を中華レストランで提供するヒントが得られた」「日本酒は白酒より価格が安いだけでなく、種類が豊富で、客の好みに合わせ提供できそうだ」といったコメントがあった。
上海市内の中華レストランでは、地元産の酒類以外に、外国産ワインも好まれ消費量が多い。中華レストランで日本酒のメニューが定着すれば、消費量の増加が期待できる。ジェトロでは、上海市内の中華レストランでの日本酒ペアリングイベントを今後も継続的に実施していく。
(高島寛)
(中国)
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