2022年の最低賃金(時給)、前年比5.1%増の9,160ウォンに

(韓国)

ソウル発

2021年08月10日

韓国雇用労働部は8月5日、2022年の最低賃金(時給)を前年比5.1%増の9,160ウォン(約879円、1ウォン=約0.096円)と正式に決定した(添付資料表参照)。2022年の最低賃金を月単位〔週40時間基準、月間209時間(注)〕に換算すると、前年比9万1,960ウォン増の191万4,440ウォンとなる。

同部の発表に先立ち、最低賃金委員会は7月12日、第9回全員会議を開催し、2022年の最低賃金(時給)を9,160ウォンと議決していた。また、同委員会は、最低賃金の影響を受ける労働者は76万8,000人~355万人(就業人口の4.7~17.4%)になると推計した。

雇用労働部長官は最低賃金委員会が議決した金額を公開し、利害関係者の意見聴取を経て最終決定を8月5日までに告示するとしていた。雇用労働部は、議決金額に対して労働者側からの異議申し立てはなく、3つの経営者団体から異議申し立てがあったものの、最低賃金法や同委員会の審議・議決内容を考慮して不受理としたと説明した。なお、最低賃金は全国一律で全ての業種に対し適用される。

(注)209時間={(1週間当たり所定労働時間40時間+有給週休8時間)÷7×365}÷12

(柳忠鉉)

(韓国)

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