中銀が2回連続で利上げ実施、経済見通しも上方修正

(チェコ)

プラハ発

2021年08月10日

チェコ国立銀行(中央銀行)は8月5日の定例金融政策会議で、翌6日付で政策金利を0.25ポイント引き上げて0.75%とすることを決定外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。政策金利引き上げは6月23日の0.25ポイント引き上げ(2021年6月25日記事参照)に続く2回目となる。同時に、ロンバートレート(債権担保貸付金利)を0.5ポイント引き上げて1.75%とした。ディスカウントレート(割引率)は0.05%で据え置いた。中銀は前回の金利引き上げの際、段階的な利上げ期に入り、2021年下半期にも利上げが続くとの見通しを示していた。

今回の決定について中銀は、最新のマクロ経済見通しに基づくものと説明している。同日公表した夏季経済予測外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで、中銀は2021年の実質GDP成長率を3.5%とし、春季経済予測(5月6日発表)の1.2%から大幅に上方修正した。国内の新型コロナウイルス感染状況が改善され、卸売り、小売り・サービス部門に対する営業制限の大半が撤廃されていることや、ワクチン接種などの対策が進んでいることから、秋にかけて感染拡大対策が部分的に導入されたとしても、経済への影響は限定的としている。特に個人消費は、ロックダウン中に蓄積された貯蓄の一部が支出されることにより活性化すると予想している。

また、インフレ率に関しては、燃料や食品などの価格上昇が加速することから、2021年第3四半期(7~9月)以降は目標上限値である3%を上回ると予測しているが、2022年は今年の金融引き締めの効果もあり、インフレ目標中央値の2%に向けて徐々に戻ると予測している。

イジー・ルクノク中銀総裁は同日の記者会見で、今後も定例金融政策会議ごとに政策金利の段階的引き上げがなされ(注)、2022年上半期も引き上げ傾向が継続する可能性が高いと述べた。

(注)定例会議は2021年末までに3度(9月、11月、12月)の開催が予定されている。

(中川圭子)

(チェコ)

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