マニラ首都圏は8月6日から最も厳しい新型コロナ対策を運用

(フィリピン)

マニラ発

2021年08月02日

フィリピン大統領府は7月30日、新型コロナウイルス対策による8月のコミュニティー隔離措置(注1)を発表した。同発表において、マニラ首都圏は8月6日から最も厳しい「ECQ(強化されたコミュニティー隔離措置)」で運用することが明らかになった。なお、マニラ首都圏は、7月30日から8月5日までは制限が強化された「GCQ(一般的なコミュニティー隔離措置)」を運用する。8月5日までの主な措置は以下のとおり。

  • 飲食店での飲食は、屋外・屋内ともに認められない。飲食店の事業活動は、テークアウト・デリバリーサービスのみに制限される。
  • 美容院・ネイルサロンなどのパーソナルケアサービスは、サービスが提供される場所もしくは座席の収容可能人数に対して最大30%まで運営が可能。ただし、サービス提供者・客ともに常時マスクを着用していること。

また、8月6日から8月20日までのECQでは、最新の「コミュニティー隔離措置に関するオムニバス・ガイドライン(Omnibus Guidelines on the Implementation of Community Quarantine in the Philippines)」(注2)に従うことと規定している。

インドやタイ、マレーシアなどからフィリピンへの入国禁止措置を延長

フィリピン大統領府は7月30日、インド、パキスタン、ネパール、スリランカ、バングラデシュ、オマーン、アラブ首長国連邦(UAE)、インドネシア、マレーシア、タイからフィリピンへの入国禁止措置を8月15日まで延長すると発表した。フィリピンは、これら10カ国からの入国禁止措置を実施していた(2021年7月26日記事参照)。

(注1)フィリピン全土で実施している移動・経済制限措置。最も厳格な隔離措置から順に、ECQ(強化されたコミュニティー隔離措置)、MECQ(修正を加えた、強化されたコミュニティー隔離措置)、GCQ(一般的なコミュニティー隔離措置)、MGCQ(修正を加えた、一般的なコミュニティー隔離措置)。

(注2)移動・経済制限措置の運用内容に関して定めている。同資料は、フィリピン政府の新型コロナウイルス対策の省庁間タスクフォース(IATF-EID)のウェブページ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますに掲載されている。

(吉田暁彦)

(フィリピン)

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