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国家水素戦略の一環として初のグリーン水素の電解槽の建設を支援

(ドイツ)

デュッセルドルフ発

2021年08月10日

経済・エネルギー省は7月29日、ドイツ西部のノルトライン・ウェストファーレン州にあるオーバーハウゼン市においてグリーン水素(注)製造用の電解槽を設置するため、フランス産業ガス大手のエアリキード傘下のエアリキード・ドイツに1,090万ユーロ規模を支援すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。同プロジェクトは、「国家水素戦略」(2020年9月9日付地域・分析レポート参照)の一環として補助金を受ける水素プロジェクトの第1号。また、エアリキードとシーメンス・エナジーの電解分野における初の提携でもある。

今回、エアリキード・ドイツが建設するのはプロトン交換膜(PEM)式電解槽で、水と再生可能エネルギー由来の電力からグリーン水素を製造する。同電解槽の容量は30メガワット(MW)で、2023年初めに第1段階として20MW分の稼働を予定している。電解槽で製造されたグリーン水素は、エアリキード・ドイツの既存の水素および酸素パイプラインを通じて輸送され、製油所、鉄鋼業、化学産業などの分野で利用される。パイプラインは既に約15カ所の大規模産業施設に接続されている。

経済・エネルギー省のエリサベト・ビンケルマイヤー=ベッカー政務次官は「国家水素戦略に盛り込んだエネルギー転換のさらなる発展に向けた、決定的な一歩を踏み出した」と評価し、「水素市場は新型コロナウイルスのパンデミックの悪影響の後、大きなビジネスチャンスをもたらす」との見方を示した。また、「今後は具体的で野心的なプロジェクトが必要」と指摘し、「エアリキード・ドイツによるこのプロジェクトは、グリーン水素による工業や特定の交通輸送分野の持続可能な転換の好事例となり、ライン・ルール地域の水素分野における位置付けを示す強いシグナルだ」と補足した。

(注)再生可能エネルギー由来の電力を利用して、水を電気分解して生成される水素。製造過程で二酸化炭素を排出しない。

(ベアナデット・マイヤー、作山直樹)

(ドイツ)

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