湖北省、先進製造業の発展目標発表
(中国)
武漢発
2021年08月17日
中国・湖北省政府は8月4日、「5+10+20の現代産業システムの構築に関する目標」を発表した。5+10+20とは、湖北省内に1兆元(約17兆円、1元=約17円)規模の5大基幹産業クラスター、5,000億元規模の10大有力産業クラスター、1,000億元規模の特色ある産業クラスターを20カ所形成することを意味する。この目標は、中国国務院が7月22日に発表した「新時代における中部地区の高品質な発展の推進に向けた意見」を受けて、湖北省政府が策定、先進製造業を支える産業システムの構築と製造業の強化を目指す。
1兆元規模の5大基幹産業クラスターは、以下、次世代情報技術産業や自動車製造業、現代科学工業・エネルギー産業、大健康産業(注)、現代農作物加工産業を示す(添付資料表参照)。
例えば、次世代情報技術産業では、光通信やICチップ、新型液晶モニター、スマート端末、次世代ネットワークなどを念頭に、有力企業の産業チェーンの円滑化を推進し、サプライヤーから完成メーカーまで関連企業を誘致する。
自動車製造業では、電動化やスマート化、インターネット接続といった産業発展の傾向を踏まえ、湖北省内にインテリジェント・コネクテッド・ビークル(ICV)や新エネルギー車などの自動車産業ベルトを形成し、全国有数のICVや新エネ車の研究開発と生産モデル区を建設するとしている。
(注)大健康産業とは、医薬品、医療機器、ヘルスケアサービスから、高齢者介護、健康食品、美容・運動に至るまで健康に広く関連する産業の総称。
(李成一)
(中国)
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