遼寧省の紅沿河原発5号基が稼働開始
(中国)
大連発
2021年08月16日
中国・遼寧省発展改革委員会は8月10日、紅沿河原子力発電所(所在地:大連市瓦房店市紅沿河鎮)の第2期建設プロジェクトの5号基が稼働を開始したと発表した。同発電所は中国の東北地方で初の原子力発電所で、同地方最大の電力エネルギー投資プロジェクトとして2期に分けて建設された。投資総額は800億元(約1兆3,600億円、1元=約17円)。
第1期4基の原子炉は2016年6月に建設が完了し、稼働を開始した。第2期の5号基と6号基は2015年3月と7月からそれぞれ建設を開始し、6号基は2022年上半期に運用開始する予定。
5号基の稼働に従い、同発電所の年間送電量は375億キロワットになる見込み。これは遼寧省の年間電力使用量の15%に相当し、約1,130万トンの石炭の使用削減と約3,120万トンの二酸化炭素の排出削減による省エネ効果がもたらさせるとしている。
遼寧省は原子力発電を推進する方針で、同省の第14次五カ年計画・2035長期目標要綱では紅沿河原子力発電所2期の稼働以外にも、徐大堡第1期~3期(葫蘆島市)と庄河第1期・2期(大連市)の稼働と建設計画を明記している。
(李穎)
(中国)
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