コロンビア政府、アフガニスタンから4,000人の一時受け入れ表明

(コロンビア、アフガニスタン、米国)

ボゴタ発

2021年08月24日

コロンビアのイバン・ドゥケ大統領は8月20日、米国の要請を受け、アフガニスタン難民4,000人を一時的に受け入れることを表明した。フィリップ・ゴールドバーグ駐コロンビア米大使と共同会見に臨んだドゥケ大統領は、コロンビアと米国はこれまで共通の価値観と目標を持ち、民主主義や人権のために団結してきたと語り、アフガニスタンで米国のために数年にわたり働いてきたアフガニスタン人が米国の特別移民ビザの発給を受けるまでの間、一時的にコロンビアで受け入れると述べた。渡航費用は全て米国が負担する。

ゴールドバーグ大使は、今回の大統領表明はコロンビアと米国の団結と友好の証しと述べ、ベネズエラからの避難民の受け入れと同様に、アフガニスタン難民の受け入れについてもリーダーシップを発揮したドゥケ大統領へ感謝を述べた。

コロンビアは18日に発表されたEUや中南米、アフリカの国々による、アフガニスタンの女性の権利と安全への懸念を表明する共同声明外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにも加わっている。

コロンビアはこれまでに約180万人のベネズエラ避難民を受け入れた実績がある。政府は2021年3月にベネズエラ避難民のための一時保護法(Estatuto Temporal de Protección para Migrantes Venezolanos:2021年3月1日付法令216号)を公布し、国内にいるベネズエラ避難民に対して10年間の滞在許可と10年滞在後は居住者ビザを与えることを定めた。8月18日時点で112万6,000人がこの措置により滞在許可を得ている。

(茗荷谷奏)

(コロンビア、アフガニスタン、米国)

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