フィリピンがインドネシアからの入国を禁止

(フィリピン、インドネシア)

マニラ発

2021年07月16日

フィリピン大統領府は7月14日、インドネシアからフィリピンへ渡航する者と、フィリピン到着に先立って過去14日以内にインドネシアに渡航歴がある者に対して、フィリピンへの入国を禁止すると発表した。実施期間は7月16日から7月31日。その理由について「フィリピン国内での新型コロナウイルス変異株の感染拡大や集団感染を防ぐため」と説明している。

なお、政府は7月13日、インド、パキスタン、バングラデシュ、スリランカ、ネパール、アラブ首長国連邦(UAE)、オマーンからフィリピンへの入国禁止措置を7月31日まで延長することを発表した。

国内での変異株の感染警戒

ドゥテルテ大統領は、インドネシアからフィリピンへの入国禁止措置に先立ち、世界各国で感染拡大が警戒されているデルタ型変異株と、南米地域を中心に感染が拡大しているラムダ型変異株について、フィリピン国内での感染発生の懸念を示し(政府通信社7月14日付)、国境をまたぐ渡航について、政府が注意深く管理することを呼び掛けている。なお、7月12日時点で国内でのデルタ型変異株の感染事例は確認されていない。

(吉田暁彦)

(フィリピン、インドネシア)

ビジネス短信 d78060effb5e4d86