ビクトリア州、新型コロナ感染拡大でロックダウン延長

(オーストラリア)

シドニー発

2021年07月20日

メルボルンを州都とするオーストラリア南東部のビクトリア(VIC)州政府は7月20日、州内での新型コロナウイルス・デルタ型変異株の感染拡大を受けて、15日から実施している州内全域の5日間のロックダウンについて、さらに7日間の延長を発表した。7月19日の発表では、VIC州では市中での感染者が72人に拡大している(VIC州保健省)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

7月15日から7月20日までの制限措置を、7月27日まで延長する。主な制限措置は次のとおり。

○外出は自宅から5キロ以内に制限され、外出が許可される理由は以下に限定される。

  • 食料品、その他必要不可欠な物品の買い物(1家庭につき1人、1日1回)
  • 医療、介護
  • 屋外での運動(1日2時間以内、他1人もしくは家族とのみ可)
  • 許可された仕事、通学
  • ワクチン接種

○外出時のマスク着用義務(屋外、屋内いずれも)

○家庭への訪問・屋外集会の禁止

VIC州のダニエル・アンドリュース州首相は「VIC州がこれまで苦労して得た成果を、デルタ株を野放しにするリスクの前にさらすことはできない。できるだけ早く通常な状態に戻していきたい。通常化に向け、われわれができることは全て、安全かつ迅速に実行していく」と述べた。

(遠藤泰平)

(オーストラリア)

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