現代自動車、2021年第2四半期は増収増益に

(韓国)

ソウル発

2021年07月29日

現代自動車は7月22日、2021年第2四半期(4~6月)の業績(連結ベース)を発表した。売上高は前年同期比38.7%増の30兆3,261億ウォン(約2兆9,113億円、1ウォン=約0.096円)、営業利益は3.20倍の1兆8,860億ウォン、当期純利益は5.26倍の1兆9,826億ウォンとなった(添付資料表1参照)。

同社は第2四半期の業績について、「昨年の新型コロナウイルス感染拡大による落ち込みの反動と世界市場の回復により、販売が前年同期に比べ大きく増加した」とし、「営業利益については、販売台数の増加に加え、収益性を重視した販売により、回復基調を続けた」と説明した。

世界市場の販売台数は、前年同期比44.7%増の110万9,000台となった。内訳は、北米が73.1%増の30万台、西欧が2.26倍の15万8,000台、インドが2.34倍の9万8,000台、中南米が2.69倍の7万6,000台、ロシアが2.21倍の5万台と好調だった。一方、中国は27.8%減の9万2,000台、韓国国内は11.0%減の20万1,000台と減少した(添付資料表2参照)。同社は、韓国国内の販売減少の要因として、半導体供給不足による生産減少などを挙げた。

今後の展望について、同社は「主要国の景気は回復するが、半導体供給の正常化が遅れ、また、原材料価格が高騰するなど、厳しい経営環境が続く」と予想した。

同社では、2021年下半期に高級セダン「ジェネシス」のEV(電気自動車)を投入し、エコカー販売を拡大する方針。

(柳忠鉉)

(韓国)

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